路上の果物売り

ピングプランの石井です。

路上で果物を売っている若者に声をかけられたことはありませんか?
先日、私も久々に声をかけられました。

20代前半の女の子でしょうか、
「あの、すいません」
としか呼びかけてきません。

見るからに物売りですが、
何を売っているかはわかりません。

私は電車で帰るところで、
今ここで売り込まれてもあんまりいいことはありません。

目を合わせたまま通り過ぎてみましたが、
再度「あの、すみません」
と言ってくるだけで、セールスは開始されませんでした。

通りがかりの人間にモノを売るというのは
並大抵でないセールス力が必要だと思います。

自分があの立場だったらどう声をかけただろうか、
考えながら帰りました。

例えば、売っているモノがレモンだったとして
「明日の朝、すっきり目覚められますよ」
のように、買う側のメリットを提示する。
これは欠かせないと思いました。

それにしても、すれ違いざまにこれをアピールするには
一体どうしたら良いのでしょう…?

テレビCMは15秒でモノを売り込んできますし、
ラジオCMも音声だけでセールスをしています。
このへんは参考になるのかな、と思います。

ただ、すれ違いとはいえ、対面ですから、
もっとメディアに縛られないアピールが使えると思うんですね。
たとえば、においだとか、味だとか。

試食して売る方法は、味覚に訴えていますが、一対一なので時間もかかります。
においだったら一対多で人をひきつけられるのかもしれません。

なんてことを考えていたら、降りる駅を逃してしまいました(笑)
一駅先からIngressを片手に帰りました…

普段からこんな思考実験をしながら歩いていますが、
さて、それが役に立つ日は来るのか?
すでに来ていたりするかもしれません。

私は、常にアンテナを立てて歩く感覚を大事にしています。
全方向に向けて何でも拾えているわけではないですが、
何気ない日常の中に、なかなか面白いモノが見えてきたりします。
いつもとはいいませんので、たまに、ちょっと、意識してみて下さい。