地方を応援するには応援される人が必要かもしれない

2011年の東日本大震災以降、さまざまな形で地方を応援する人たちが現れました。
私も何かできないかと実家の秋田をはじめ東北各地を回っています。
もちろん東京での仕事がありますし、あまり地方を回っている余裕はないので、応援の主体となることは少ないのですが、既に動いているプロジェクトに乗れる機会があれば乗ってみようというスタンスで活動しています。

去る6月21日、Google社内のNiantic Projectがプロデュースする位置情報ゲーム「Ingress」の「ミッションデー」というイベントが東北各地で開催されました。
ゲームで人が動く様子は各メディアに掲載されていますので「Ingress」「街おこし」などで検索してみてください。

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この日は、Mission Dayで宮城県の女川町を訪れました。事前の情報から単に観光客として女川が楽しそうだったことが要因です。
当日の女川は、まだ復興が始まったばかりの街の様子でありましたが、街の人たちが一生懸命にMission Dayに訪れた人々を歓迎してくれていました。

この流れを地元で作った一人が、高政という笹かまぼこ屋さんの方です。
自社のみならず地域みんなで地元を盛り上げようとした、その中でIngressとのコラボにも積極的に参加したその姿が印象的でした。

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後から振り返ってみると、女川自体の魅力もさることながら、女川の方々のおもてなし感が魅力なのではないかと思えてきました。
日本各地、どこの地方に行ってもその地方の良さがあるのはもうわかっています。もっと言えば、物流が発展したおかげで地方産品はその場に行かなくても手に入ることがほとんどです。そんな中でも「地方の魅力」が輝くのは、「現地での経験」が訪れた人の心に刻まれるからでしょう。その現地での経験を後押ししてくれるのが、おもてなし感なのだと思います。

オタク趣味つながりで言えば、茨城県大洗町をアニメ「ガールズ&パンツァー」とコラボして盛り上げようとしたとんかつ屋のご主人もまた、地元を応援してもらうためのおもてなしを徹底的にプロデュースした人なのかもしれません。

バスケつながりで言えば、岩手県大槌町の花道プロジェクトもまた、バスケの試合として人を呼ぶことで、たくさんのおもてなしと繋がりを作ってくれました。

一度お世話になると、またその街を応援したくなりますね。
地方が応援されるためには、応援される人がまた輝いている必要があるのかもしれません。