ピザとコンピューターとコークマシン

石井です。

月曜夜にピザトークの会を行いました。
仕事、ビジネス、キャリアなんかの話を「ゆるく」「まじめに」話す会
というコンセプトでしたが、
お酒が入りつつもしっかりまじめに有意義な話が展開されました。
ご来場いただいたみなさまありがとうございました。
また次回もやります!

ピザといえば、私が中学生の頃に読んだ本で
「笑うコンピューター – 息子をハッカーにしないための10章」
(技術評論社、1991年)というのがありまして、

理工系、コンピューターサイエンスの神話的な笑い話で、
かつアメリカの本の翻訳なので文脈をたどるのも大変で、
でも好きで何度も読み返していました。

その中で、コンピューター系の学生の姿として描写されていたのが、
以下のような文章でした。

深夜、暗くなった計算機ルームで画面にに向かい、
無言でニヤニヤしたりむずかしい顔をしたりしながら、
夢中でプログラムをしている。
届けられたピザはとうに冷え切り、XLサイズのコークをがぶ飲みし、
学内の別の学生と時折メッセージを飛ばしながらまたニヤニヤ笑う。

…いわゆる気持ち悪いコンピューターオタクみたいな姿なんですが、
このプログラミングに夢中でピザが冷え切ってしまうところが
とても心に残ったのですね。

実際に自分も夢中でプログラミングしていると時間を忘れてしまいます。
そういう変な共感があったのでしょうか。
「計算機室にはピザとコーラ」
これが私の中での定番になっておりました。
(残念ながら私の大学の計算機室は飲食禁止でしたw)

その後、大学のメディア社会学の授業で聞いた話に、
「カーネギーメロン大学のコークマシン伝説」
があります。

学内の自動販売機(コークマシン)が売り切れていないか、
ちゃんと冷えているのか、
それを監視するシステムがあったそうです。
いちいち計算機室を出て自動販売機まで行って、
売り切れていたらショックだから、…そんな理由でしょうか。

また、マサチューセッツ工科大学では、
今のようなオンライン注文のシステムができるはるか昔に、
コマンド1発でピザを注文できる仕組みが組み込まれていたとか。
いちいち電話して注文するのが面倒なのでそんな実装をしたんでしょうねぇ。

コンピューター技術に長けた人は、
ときに無駄とも思えるような努力を惜しまない瞬間があります。
上記のコークマシンやピザ注文コマンドも、
それを作る過程はとんでもない労力だと思うのですが、
その後のラクをするために、現在の労力に夢中になるんですね。

毎日の仕事のなかで、
定型的にこなしている業務というのは少なからずあると思います。
そんなところにうまくコンピューターを入れて、
その後ラクを取りたいものですね。

でもその中で「人間性」や「あたたかみ」が欠落しないように
気をつけて運用していくのがまた重要であると思います。

ピザは冷えても人は冷やすな、とw

冒頭に書いたピザトークの会ですが、
写真をFacebookに上げておきました。
https://www.facebook.com/pingplan
いいね!?

ではまた。